映画「窮鼠はチーズの夢を見る」原作漫画の内容は?魅力や見どころ大公開!

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[prpsay img=”https://shiba-life.com/wp-content/uploads/2018/04/7.png” name=”しば犬”]映画「窮鼠はチーズの夢を見る」の原作漫画の内容ってどんな感じなんだろう?[/prpsay] 2020年6月5日公開の映画「窮鼠はチーズの夢を見る」は「失恋ショコラティエ」などで有名な水城せとなさんが原作漫画を描いているよ。

主演をつとめるのは、関ジャニ∞の大倉忠義さんと成田凌さん。

BLマンガの傑作と名高い「窮鼠はチーズの夢を見る」が一体どんなストーリーなのか気になるよね。

「窮鼠はチーズの夢を見る」の原作漫画はどんな内容なのか。

魅力や見どころも一緒に紹介していくよ!

「窮鼠はチーズの夢を見る」のあらすじ

「窮鼠はチーズの夢を見る」は大伴恭一が、大学時代の後輩・今ヶ瀬渉と再会するところから始まる物語。

大伴の妻が興信所に彼(大伴)の浮気調査を依頼するんだけど、その依頼先が今ヶ瀬の勤務する興信所なんだよね。

押しに弱くて、あちこちで女性に迫られてはズルズルと関係をもってしまう大伴の身辺は真っ黒。

今ヶ瀬は、大伴の妻にそのことを黙っているかわりに、「あなたの体と引き換え」という条件を出ちゃいます。

家庭を失うのは嫌な大伴は今ヶ瀬に言われるがままキスされちゃうんだけれどね。

何しろ真っ黒な大伴はいくつも女性と関係を持ってて、今ヶ瀬はそれをネタに大伴をゆすり続けちゃいます。

だけど興信所に身辺調査を依頼妻の本当の目的は「離婚する時に慰謝料をもらうため」

結局大伴は妻から離婚されちゃうんだよ。

がっくりする大伴の元に今ヶ瀬がやってきてね。

するりとほとんど同棲のような同居が始まる。

同棲生活を続けているうちに、なんとなく今ヶ瀬がかわいく思えてきちゃった大伴は、流されるままに今ヶ瀬と体を結んじゃいます。

一方、女性関係も相変わらずで、高校時代の同級生や大学時代の同級生で元カノと今ヶ瀬をザワつかせる事態はまったく減らない。

さらに会社の重役の隠し子である岡村たまきに慕われちゃって。

今ヶ瀬は不安に耐えられなくなっちゃって、大伴に別れを切りだした後、今ヶ瀬は荷物ごといなくなってしまう。

今ヶ瀬が出ていっちゃって大粒の涙をこぼす大伴の姿を見たたまきは、ついに大伴に代わりでいいからと関係を迫るんだよね…
[prpsay img=”https://shiba-life.com/wp-content/uploads/2018/04/7.png” name=”しば犬”]この3人、いったいどうなっちゃうんだろ[/prpsay]

「窮鼠はチーズの夢を見る」の登場人物

大伴恭一(おおとも きょういち)

サラリーマンで、今ヶ瀬に「流され侍」と呼ばれるほどに流されやすい男性。

自分が相手を好きかってよりも相手が自分を好きか、が決め手となって数多くの女性と関係を結んできた男性。

ゲイである今ヶ瀬に長年片想いされていたことに衝撃を受けながらも、溺愛されることにまんざらでもなくフツーに今ヶ瀬の同居を受け入れちゃう。

めったに声を荒げるような感情的な様子は見せないけれど、今ヶ瀬に関してだけは嫉妬心をあらわにしたりする。

今ヶ瀬渉(いまがせ わたる)

興信所の職員で、ゲイ。

中性的な美しさがあって、大学の時から大伴を想い続けてきた。

大伴の流されやすさをどうにも苦々しく、不安に思いながらも好ましくも思っている様子。

離婚した大伴の家にするっと転がり込み、何かと大伴の世話を焼くが、いつこの関係が終わるか分からないという不安にずっと縛られている。

そのためか、かなりの情緒不安定っぷりを見せる。

「窮鼠はチーズの夢を見る」の魅力・見どころ

まずは、絵がとっても美しい、ということが魅力。

今ヶ瀬のとんでもなく強引でムチャクチャな要求も、「こんなにキレイな男が言うんなら仕方ないよねー」と読者に思わせてしまうような美しさ。

大伴の流されやすさはもう、もはやお見事という感じで、次々に言いよってくる女性が絶えないことにもびっくりだけれど、するするーっと流れて関係を持ってしまう大伴にはもはや口をあんぐりするというよりも、だんだん「それでこそ大伴」みたいな気持ちになってくる。

なので、だんだん大伴が今ヶ瀬に対して義理だてというか、貞操を守るという姿勢を見せるようになったのには正直驚き半分、感動半分。

きっとこれまでの人生で、自分の気持ちについてあまり深く考えるヒマがなかったんだろうな、となんだかかわいそうになってしまうのだけれど、だからこそ夏生みたいに「どう思う?」と迫ってくるよりも「こうしましょ」と決めてくれるタイプの女性でないと続かなかったんだろうなぁと思う。

そのあたりの大伴のぼんやりさ加減にイラっとしそうなものだけれど、なんとなく同情的な気持ちになってしまうのが魅力と言えるのでは?

見どころは、いくつもあるのだけれど、大伴が今ヶ瀬に関して嫉妬するシーンがおもしろい。

ギャップがすごいので、これが大伴の本質なのかなと思わせられるシーンがいくつかあって、そのあたりはすごく見どころだと思う。

大伴がらみで言うと、大伴の心の中での言い訳がすごくおもしろい。

今ヶ瀬との関係について明言しないのは、「コアラがユーカリの葉以外を食べて生きていけるか実験中」だというセリフがあるのだけれど、このたとえがすごくおかしかった!

それから、今ヶ瀬の情緒不安定ぶりにはびっくりするので、そこも見どころのひとつだと思う。

「窮鼠はチーズの夢を見る」はこんな人におすすめ!

まずは水城せとな先生のファンの人にオススメ。

先生の作品は、いろんなユーモアがちりばめられているけれど、やっぱりどこか切なくて、ファンとしてはこれが真骨頂、と思わせられるはず。

女性にもオススメなのだけれど、男性にも読んでほしい作品でもあると思う。

男性としては正当な理由でも、女性から見ると「そんなわけあるか」ということは沢山あって、それがこの作品にはいくつもちりばめられていて、性差による感覚の違いや、それをこんな風に無視するとこんな仕上がりになります、というのがよく表現されていると思うから。

ゲイだと公言している人とつき合うことはなかなかない体験かもしれないけれど、実はすごく身近なことなのだと多くの人に知ってほしいなぁと思うので、大学生以上の男女全般に読んで欲しい作品。

ゲイのカップルがカフェとかでデートしていても、全然普通のことだと思ってもらえる世の中になってほしいと思うけれど、高校生くらいだとまだ好奇心やら自分の偏見やらに自覚が持てないと思うので、できたらある程度分別がつく大学生以上に読んでほしいなぁ。

あとは、教育現場にいる人には絶対に読んでほしい作品。

今はLGBTとかが一般的になりつつあるけれど、まだまだジェンダーに関する知識や意識に偏りがあるので、教育現場にいる人が悩んでいる彼らに肯定的であれば、もっとみんな生きやすくなるだろうなと思うので。

「窮鼠はチーズの夢を見る」の感想

見どころのところにも書いてしまったけれど、切ないけれど幸せな恋の話だなと思ったのが読後最初の感想。

この作品が描かれた時って、まだそんなにLGBTのこととか一般的ではなかったんだろうと思うのだけれど、そうであればかなりセンセーショナルな作品ととらえられただろうなぁと思った。

男女の恋愛が美しい、という風に映画やドラマは作っているけれど、こういう世界も普通に美しいのではないかと思ったりした。

水城先生のセリフ回しがとってもおもしろくて、大伴を「流され侍」って呼んでしまう今ヶ瀬とか、ゲイの今ヶ瀬を受け入れるかどうかを悩んでいる大伴が「自分はユーカリの葉以外を食べて生きられるか実験中のコアラだ」と表現するところとか、色々プッと笑ってしまうようなところが多くて、ずっと眉根を寄せて読んでしまいそうな流れでも力を抜いて読むことができるのがいいと思う。

あと、恋愛は狂気の沙汰だな、というのもしみじみ感じたこと。

今ヶ瀬が自分で情緒不安定だと言ったけれど、恋愛している時って誰しもあんなもんじゃないの?と思ってしまった。

イヤ、今ヶ瀬はちょっと激しいのだけれども。

大伴が職場のエレベーターホールで今ヶ瀬を好きだと気づいて泣くシーン、すごくすごくよかったなぁ。

切ないし、流され侍が流されない侍に生まれ変わる一瞬を見た気がした。

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