映画罪の声のあらすじや感想・見どころをレビュー!!未解決の実話を衝撃の映像化!

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日本中を震撼させた劇場型犯罪を題材に描かれた塩田武士著作の『罪の声』。
誰もが知る、製菓メーカーを狙った劇場型犯罪は、当時、子どもだった僕もよく覚えているくらい、センセーショナルな事件だった。
フィクションでありながら、その真相に迫ろうとした『罪の声』、この壮大な映画の2人の主人公を演じるのは、2022年の大河ドラマの主演が決まっている小栗旬、そして、TBS系金曜ドラマ『MIU404』のヒットも記憶に新しい星野源。
今回は、この2人がタッグを組んで挑んだ『罪の声』のレビューをお届け!!

映画罪の声の作品紹介

□公開日 2020年10月30日(金)

□監督 土井裕泰(『愛していると言ってくれ』『コウノドリ』など)

□脚本 野木亜紀子(『図書館戦争』シリーズ、『アンナチュラル』、『MIU404』など)

□原作 塩田武士『罪の声』

□主題歌 Uru『振り子』

罪の声の登場人物

□阿久津英士/小栗旬

大日新聞大阪本社・文化部記者。社会部の敏腕記者だったが、平成の終わりに、昭和の未解決事件を特集する特別企画班へと配置換えとなり、『ギンガ・萬堂事件』を担当することになる。途方に暮れながらも、細い糸を手繰り寄せるように事件の真相に迫ろうとしていく。

□曽根俊也/星野源

京都でテーラーを営んでいる。ある日、父の遺品であるカセットテープに残る自らの声が『ギンガ・萬堂事件』の脅迫に使われた子どもの声と全く同じであることに気づく。真相を知ることに恐怖を感じながらも、自らの宿命と事件の謎に迫ろうとしていく。

その他、多彩な役者陣が出演している。

映画罪の声のあらすじ

35年前、日本中を震撼させた驚愕の大事件である『ギンガ・萬堂事件』。食品会社を標的とした大企業への脅迫事件は誘拐や身代金要求、毒物混入といった凶悪さで人々を恐怖に陥れた。警察やマスコミを挑発し、世間の注目を引き続けたが、結果的に犯人グループは発見することができず、忽然と姿を消したのだった。

ある日、京都でテーラーを営み、妻と娘と幸せに暮らしていた曽根俊也(星野源さん)は、父の遺品の古いカセットテープを再生し、そこに残る声が自らの声であることと、その声が35年前の大事件の脅迫に使われたものであることに気づく。
それと同じ頃、大日新聞大阪本社・文化部記者の敏腕記者、阿久津英士(小栗旬さん)もまた、新聞の特集記事として、同じ事件を追っていた。

やがて運命に導かれるように、2人は出会い、ともに事件の真相を追うことになる。
『ギンガ・萬堂事件』とは何だったのか。意図せず、事件に巻き込まれてしまった俊也を含む子どもたちの運命は。
そして、真実の果てに何があるのか。

様々な人々の人生が交錯しながら俊也と阿久津は、衝撃の真相を知ることになる。

映画罪の声の見どころ

小栗旬と星野源のタッグ

なんと言っても、小栗旬くんと星野源くんがガッツリと組んだ芝居が観られることにまずワクワクするよね!
2人はTBS系ドラマ『コウノドリ』でも共演しているけど、その時には、小栗くんはゲストであり、特に、源くんとの共演はあまりなかった。
そんな2人が満を持して、この超大作で、ガッツリとタッグを組んだことに胸熱!小栗くんは2020年の大河ドラマの主演が決まっているし、源くんはTBS系ドラマ『MIU404』の志摩役も印象的。年末には、『逃げ恥SP』も控えている。
話題作が続く2人の芝居でのタッグが今からとても楽しみだよね!

1984年〜1985年に起こった実在の事件がモデル

この『罪の声』の事件のモデルは、誰もが知っている警視庁広域重要指定114号事件、いわゆる『グリコ・森永事件』を題材にしているんだよね。
『グリコ・森永事件』は、製菓メーカーの大企業を襲った企業脅迫事件で、マスコミや警察を挑発し、店頭に並ぶ菓子に毒物を混入させたり、企業の役員を誘拐するなどの凶悪な事件を次々と起こしていく劇場型犯罪だった。
僕もまだ子どもだったけれど、うっすらと記憶が残っている。
原作の『罪の声』は、この事件をモデルにしており、映画も原作を元に描かれている。実際は、この事件は未解決事件となっており、今も真相は定かではない。
その真相に迫ろうとした物語であり、フィクションではあるものの、ノンフィクションの醍醐味を味わえるのではないだろうか。

脚本・野木亜紀子、監督・土井裕泰のタッグ

監督の土井さんはTBS系『愛していると言ってくれ』や『コウノドリ』といった名作を生み出している監督さん。そして、脚本の野木さんは、やはりTBS系『アンナチュラル』や『MIU404』といった話題作を書いている。
土井さんも野木さんも、キャラクター描写が秀逸で、物語の中でキャラクターが生き生きとしているのが印象的。この9月まで放送されていた『MIU404』でも、主演の綾野剛くんや星野源くんだけではなく、そこにいるキャラクターがいかにも現実に生きているかのように表現されていた。
特に、野木さんは、物語の中に巧みに社会が向き合っている問題や人間性といったものを取り込んでおり、そのストーリー性が観ている視聴者の心を揺さぶる。
今回の『罪の声』でも、そういったストーリーが描かれるのでは、と期待したいよね!

映画罪の声をオススメしたい人

この映画『罪の声』は、小栗旬くんや星野源くんのファンという人のみならず、野木さん脚本のドラマや映画が好きな人、監督の土井さんのドラマが好きだった人、また、そもそも事件もののドキュメンタリーが好きといった方にもオススメできると思う。
ストーリーは主題が主題だけに重いものではあると思うが、これまでの野木さんの脚本を考えれば、一縷の望みも感じられるようなストーリーなのではないだろうか。
この映画を通じて、どんなメッセージを受け取るのか、それがこれからとても楽しみだよね!!

映画罪の声の感想・評価・レビュー

『罪の声』の感想

本日、映画『罪の声』を鑑賞してきたので感想を追記したいと思う。
まだ、公開間もない映画なので、なるべくネタバレしない形で感想を書きたい。

予告などで、既にテレビに出ているシーンで、星野源くん演じる曽根俊也が古いカセットテープを見つけて、何の疑いもなくそのテープを再生するシーンは、番宣などで観ていて知っているはずだったのに、正直、恐ろしさを感じた。
というのも、僕も、子どもの頃の声を母親がテープに録音している経験があったからだ。これは、源くんも、実体験があるから怖かった、と番宣で言っていたね。
当時、ビデオカメラは非常に高価で一般家庭ではなかなか手に入らないものだったから、子どもの成長の記録として、カセットテープに子どもの声を残すというのはポピュラーだったんだよね。
だからこそ、あのシーンは他人事に思えず怖かった。その怖さは、そのままスクリーンの俊也の恐怖そのまま。俊也が感じた恐怖と悲しみを観ている観客も追体験できる。

俊也ともうひとりの主人公である小栗旬くん演じる阿久津英士は元社会部の記者で今は文化部所属。そんな阿久津がギン萬事件の特集記事を担当することになり、俊也と出会うのだが、俊也と阿久津が出会うのは映画が始まってから中盤くらいの辺り。
それまでは、お互いの存在を知らず、各々でギン萬事件を追う流れが映画の中で描かれていくのだが、旬くん演じる阿久津がびっくりするくらい普通のおじさんみたいな感じ で、さすがだなーと言わざるを得ない。

物語は、俊也と阿久津が出会った辺りから急速に進んで行くけど、そのキーパーソンなのが小料理屋の板長である橋本じゅんさん演じる佐伯肇。
全体的に重めの映画の中で、じゅんさんが出てくるシーンは常にクスっとした笑いが起きていたのが印象的。この佐伯という人がとにかく迂闊な人で、番宣で旬くんや源くんが言っていた通りだった(笑)。
この9月までTBS系で放送されていた『MIU404』ではかっこいい四機捜の班長役だったこともあり、このギャップが余計におかしかった。

事件で使われた3人の子どもの声のうち、俊也以外の2人の子どもの行く末は切なく観る者の心を揺さぶる。
そして、終盤、事件の真相が語られていく中で、『正義とは何か?』という部分に鋭い切り口が入ってくる。この辺りは脚本家の野木さんらしいメッセージ性の強いものだ。

エンドロールに流れるUruさんの主題歌のイントロが本当に切なく暖かく響いて自然と涙が溢れるような、そんな映画だった。
ぜひ、たくさんの人に観て欲しい映画だし、観た人の心のどこかには必ず響くものがあると思う。

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